意外と知らない「シミ」の種類
医学の世界では「肝斑(かんぱん)」と呼ばれる顔の色素沈着のことを「シミ」と言われていますが、一般的にはこの肝斑も含めた色素沈着を総称してシミと呼んでいます。
色素沈着はシミの原因となるメラニンを生成する細胞の異常などによってメラニンが増加して沈着したものです。
色素沈着には様々な種類がありますが①肝斑②雀斑(ソバカス)③老人性色素班などがその代表です。
ここではシミの代表とも言われる3つについて、発症の原因からお手入れまでを解説していきます。

①肝斑
肝斑は30~40代の女性に多く、頬や額・目や口の周りに境界のはっきりした茶色の班が左右対称に現れることが特徴です。
原因
肝斑の主な原因は女性ホルモンの乱れです。
30代後半~50歳くらいの女性は更年期にさしかかり女性ホルモンが崩れがちになるため、肝斑を発症することが多いといわれています。
女性ホルモンのバランスが崩れると、シミの原因となる細胞が活性化され過剰に黒色メラニンがつくりだされてしまい、肝斑となって現れるということです。
または妊娠時やピルの使用などホルモンバランスに変化があった時に発生することがあります。
②雀卵斑(ソバカス)
スズメの卵の斑点模様に似ていることから名づけられた小さな茶色の斑点です。これはソバの実を粉にしたソバ殻ににていることからソバの滓→ソバカスと名づけられました。
原因
ソバカスは遺伝によってできやすくなる可能性があります。また日頃から紫外線をよく浴びる人は濃くなるとされています。
③老人性色素班
老人性色素班は日光性黒子とも呼ばれる色素沈着です。老人性色素斑は40歳以降にできる人が多く、50代以上の約8割の人に老人性色素斑があるとも言われています。顔や手の甲、前腕など日光露出部に大小様々な境界がはっきりした褐色班が現れます。
原因
老人性色素班の主な原因は紫外線です。
皮膚に紫外線が当たると、メラニンという黒い色素が生成されます。通常メラニンは肌のターンオーバー(代謝)によって排出されますが、紫外線を長時間浴びてメラニンが過剰に生成されると、排出が追いつかず蓄積し、蓄積したメラニンがシミとなります。
また、加齢によりターンオーバーが遅くなると、やはりメラニンの排出が追いつかなくなり、シミとなってしまいます。
紫外線によるシミで30代以降の男女に多くみられます。顔や手の甲、腕など日光によく当たる部分にできる茶色いシミです。初めは薄く目立だちませんが、すこしずつ濃く、はっきりしてきます。大きさは様々ですが、豆粒くらいから5cm程の大きさになることもあります。
まとめ
シミの種類を最初にチェックすることで、シミができてしまった原因に対して正しい治し方で対処することできます。
また、どのシミにおいても、紫外線対策や肌のターンオーバー(代謝)を促進させることが大切です。
自分ではシミの判断するのは難しい場合もありますので当サロンでぜひご相談ください。