シミのできる要因とは何でしょうか。すぐに思いつくのは紫外線という方も多いかと思いますが、実は毎日行っている洗顔にも要因があるかもしれません。
何となく選んでいる洗顔料ですが、肌に合っていないものを使用続けてしまうとシミの原因になってしまう可能性があります。
弱酸性を使用していると肌に優しく安心、という認識の方が多いですが
実は肌の状態や季節に応じて選ぶことがシミの改善や予防につなげる大切な
ポイントです。
◆肌の特徴と洗顔の使い分け
酸性・弱酸性・アルカリ性の度合いを示すのがPhと呼ばれる指数です。
健康な肌は4.5~6.0の弱酸性とされていますが、肌質や環境の変化など肌の状態が変わるとpH値も変化します。

・酸性【脂性肌】
酸性はpH値4.5以下を示します。肌が酸性に傾くと脂性肌になりやすく、シミトラブルを引き起こす可能性があります。
脂性肌の方は、皮脂が多く出ている状態のため油汚れを落としやすい性質をもつアルカリ性の洗顔料が適しています。
・弱酸性【普通肌】
弱酸性はpH値4.5~6.5を示します。健康な方の肌は弱酸性で保たれており、肌と同じ弱酸性を使用することで皮脂を過度に落としすぎず肌への負担がかかりにくくシミの原因がかなり抑えることができます。
普通肌の方は洗浄力が穏やかな弱酸性の洗顔料がおススメです。
・アルカリ性【乾燥肌】
アルカリ性はpH値7~14までを示します。乾燥肌や敏感肌はアルカリ性に傾きやすくpHバランスが乱れ赤みやかゆにといった症状の原因になることもあります。また乾燥はお肌の排出サイクルであるターンオーバーが乱れ、シミができる
要因にもなりやすくなります。
乾燥肌や敏感肌の方は、皮脂を落としすぎない弱酸性を使用し肌への負担をかけないことがポイントです。
- 季節に合わせた洗顔 -
秋から冬の時期は、夏に受けた紫外線や空気の乾燥で肌がの乾燥が進みます。
肌のコンディションが不安定の時はアルカリ中和機能(アルカリから酸性に戻す機能)が衰えていることが多いため、乾燥している時期は皮脂を取りすぎない弱酸性の洗顔料がおススメです。
特に秋はお肌のコンディションが乱れやすく夏に受けた紫外線で乾燥が進みます。シミ改善や予防には大事な時期となりますので特に注意が必要な時期となります。
一方夏の時期は汗や皮脂などが多く分泌されており、テカリが目立つなど
オイリーな状態の場合はアルカリ性を使用することもおすすめです。
- 肌状態に合わせた洗顔-
大人ニキビができている場合も見直してみることが大切です。
ニキビや湿疹、敏感になっている場合はアルカリ中和機能(アルカリが弱酸性に戻ろうとする機能)が低下している可能性があり弱酸性に戻るまで時間がかかっている傾向にあります。
ニキビの原因であるアクネ菌などが繁殖しやすいのはpH値6〜8アルカリ傾向にあるため弱酸性の洗顔料を使うか、もしくはアルカリ性の洗顔料を使う場合は、洗顔後すぐに保湿ケアを行って肌を早く弱酸性に戻すのがおすすめです。
ニキビ跡はシミになるやすいので、できるだけニキビができないような対策が
必要です。